2007年05月17日

盆栽美術館

さいたま市(旧大宮市)に、盆栽町という場所があり、今では12軒程の盆栽業者が集まり、古くから全国有数の盆栽の郷になっている。 

盆栽自体は年配者の趣味というイメージがあるが、欧州、特にフランスでは「BONSAI」として人気があり、もしかすると取引量は国内のそれ以上の印象である。 

知人で、日本食材をフランスに輸出している方は、私の顔を見るたびに「フランスで盆栽のビジネスをしよう」と誘いかける。 

私が植木屋といっても、盆栽というビジネスの領域とは離れているのでお断りしているのだが、なかなかご理解いただけ無いでいる。 

最近は、若い女性にも盆栽感覚商品の人気があり、癒し効果も期待されているのだろう。 

実は、盆栽町があるさいたま市が、2009年完成予定で盆栽美術館を建設計画している。 

そのなかに展示する盆栽を、5億円で購入しようと市長が議会提案していたから、市民は「福祉のお金が足りないのに、盆栽にゴッ五億円なんて!」(@_@) と怒っているのですが、
相川市長は信念の人?だから突っぱねて推進しています。 

「購入する盆栽(5百点以上)を鑑定にだしたら、総額20億円以上になり割安な買い物だ」と市民を納得させるコメントをしています。 

正直、福祉も気がかりですが、文化を残すというのは時の権力者の我がままで造られますから、どちらを優先したらともいえないので、結果は後世の人に判断してもらいましょう。 

それでまだ続きがありまして、この盆栽の所有者の明光商会創業者の高木さんが、今月3日に亡くなってしまったのです。(私も偶然に著書を読ませていただきました。ご冥福をお祈りいたします。) 

さいたま市は6月の定例市議会で購入費の予算提案をすることになっていたのですが、これで見送りになってしまいました。市側は相続問題で、多少時間が掛かるが建設に影響はないとコメントしています。

ところで、高木氏は盆栽の名品の散逸を恐れて、一括管理できる県に破格値の5億円で譲渡を提示していた(正式契約はまだ)そうだが、税金で購入するために鑑定人に評価させていた20億円の評価はどうなるんだろう。

国税庁が20億円で評価したとすると、残された遺族は相続税をおよそこの盆栽だけで10億円を納税しなければならず、その後、約束どおり20億円と評価された盆栽を5億円でさいたま市に、お譲りいただけるのだろうか? 

もしかして、タダでいただけることになったりして……………….
posted by 寺山樹生 at 10:20| 埼玉 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | 相続 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
盆栽美術館ですか。ほお。
確かに西洋人の盆栽マニアは多いし、
金持ちの趣味ですから、海外からの
観光客集めにも一役かってくれそう
ですね。
遺族が寄贈してくれる可能性も
ありそうな・・・。
Posted by kei at 2007年05月20日 13:29
西洋人の観光事業はいいなぁ。
港のある神奈川や、空港のある千葉と違って、埼玉は国際的な窓口やシンボルが無いからいいかもしれないな。
最近、観光立国を目指したり、景観三法を国が成立させているから、方向的には合ってますよね。
Posted by 寺山樹生 at 2007年05月20日 14:36
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